水〜砂浜に残したふたりの足あと〜

そんなワケで、'07年度最高傑作のアニメである、
「H2O〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜」について、
今回のはネタバレ満載で書こうと思うので、これから観る人は注意!





はじまりは、去年の秋葉原エンタマでの「ポスターによるキャスト発表」。


はやみ、ひなた、音羽、それぞれ3人ver.のポスターがあって、それぞれに
「櫻井、田中、成瀬」、「田中、櫻井、成瀬」、「成瀬、櫻井、田中」って
キャスト順が変わってたんだよねー。


とりあえず、そのキャラが一番最初に来るのは確定だから・・・
田中>成瀬、櫻井>成瀬、そして櫻井>田中って事は・・・
「 櫻 井 浩 美 さ ん が 主 役 じ ゃ ん ! ! 」
ってすっげーテンシオネ上がりまくったのを憶えてる。


(実際には、‘主役’は弘瀬役の小清水亜美っけだったワケですがー。
っていうか、‘キャスト発表’とか言ってるけど結局ゲームといss)





そんな事がありながらも、1話が一体いつから放送開始なのか知らずにいた。
んが、偶然、1.3の水樹奈々ちゃんライブ後の飲み会から帰って来て、
たまったまテレビをつけたらやってたのがH2Oの第1話だったのです。


もう何ちゅうかね、完全に一目惚れでしたね〜はやみたんへは。
ツンデレで、かぐや姫カットで、スレンダーで、でもっていぢめられっ娘とか。
・・・・・・もうその設定だけでご飯3杯はイケるっていうね(笑)





最終話まで見終わってみて、この「H2O」については、この12年間で
自分が観てきた「名作アニメ」の系譜を受け継いでる部分が結構あるなーと。
(あえて「何の何々が〜」とはここで挙げませんが)




でも、H2Oについて特筆すべきは、やっぱ毎度の‘サプライズ’だと思うの。


・1話冒頭でいきなりメインヒロインが男子生徒から暴行
・ヒロインのひとりが、実は男の子だった
・ヒロインのひとりが、実は別人で、名前が変わる
・メインヒロインの家族が、主人公の母親の死に関わっていた(?)
・主人公が、やっと想いを通い合わせたはずのメインヒロインを暴行
・主人公が目が見えていたと思っていたのは、思い込みだった


等々、毎回何かしらのサプライズがあったんだよねー。





「H2O」のスタッフが凄いなー、って思うのは、さっきの最後のにも関連
してくるんだけども、改めて観てみると「そういわれてみれば!」っていう
伏線がいっぱいあるんだよねー。


自分は、海の写真を見て「楽しそう」と笑う弘瀬に対し、ほたるが「えっ?」
と怪訝な表情を浮かべるら辺は気づいたんだけども、同じ回のはやみたんの
「そうよね・・・ごめん」がまさか‘それ’と関連していたとは!



あと、今作品のいっちばんの泣きドコロである、最終話のはやみたん、
っていうか櫻井浩美さんのモノローグのシーンにもあったんだけど、
「水」と「風」っていうモチーフは、結構前の回にも頻繁に出てきて、
はやみとほたる(当時ひなた)が再びにお互いに向き合うシーンとかでも
「水」のカットが入ってたし、「風車」については言うに及ばず。





あと、役者さんの活躍も触れないといけないよねー。



主演の小清水亜美っけも、最初は「テメェがいなけりゃ櫻井浩美さんが
EDロールの一番上になったのに・・・」とかって邪魔くらいに思ってたけど、
実際に観てみて、その快演っぷりは光ってましたねー。



ほたる(ひなた)役の田中涼子さんも、ポイントポイントでの本気モード
の演技は作品にアクセントを加えてくれたと思うし。



そして何より特筆すべきは、メインヒロイン、はやみ役の櫻井浩美さん。
まさに‘Bitter&Sweet’はやみ役を演じられるのは世界中でも彼女を
おいて他にはいないと思うし、作中で一番ナレーションが多かったのも彼女。
誇張抜きに、「櫻井浩美という存在抜きにはH2Oは語れない」と思う。


最終話のEDロールがそれを象徴してるよねー。





「作画が毎回安定すれば・・・」とか、「演出が安っぽい」とか、
色々と文句を言ったりもしましたが、やっぱりアニメにとって一番大事な
「幹」みたいなのがしっかりした作品だったと思います。


自分の中では、間違いなく2007年度のアニメのナンバーワンです!